プロに入ってから多くのトレーナーに指導してもらいましたが、今回は4年目から6年目までの3年間続けたトレーニングについて、何を悔んでいるのか話したいと思います。
3年目を終えた僕は、一歩の速さを求めるために新しいトレーニングを始めました。股関節を外旋させて、動き出し時の上下のブレを少なくスッーと動き出す事を求めたトレーニングです。
毎日与えられるメニューをしていく中で、身体の動かし方について考える時間が増えました。(これは僕にとってこのトレーニングをして得られた最も良い点だと思っています。)インサイドキックのパワーが強くなった反面、疲れやすくなり腰の痛みが慢性化するようになりました。一緒にトレーニングを受けていた大伍君のパフォーマンスが上がっているのを見て、そのうち僕も上がり続けるだろう、と期待感だけを抱いていました。プロの世界で、「そのうち」なんてないのに。
僕が後悔しているのは、自分自身の感覚を大切にしなかった事です。身体が重く感じることが多くなっていたのにも関わらず、他の選手は効果が出ている、たくさんお金を払っているんだからこれは正しいトレーニングだ、などと理由をつけて逃げていました。これは自分のパフォーマンスに自分で責任を負わずにトレーナーに投げ出していたと言い換えることもできると思います。自分でリスクを負えないのにメリットを享受できるわけがありません。
これが正しいというようなトレーニングはないと思います。が、自分に適したトレーニングがあると思っています。別のトレーニングに切り替えた半年後に僕は最高のフィジカルコンディションを手に入れることになります。
「今」結果を求められる世界では、やめる勇気を持つ必要があると学びました。これは僕が続けたからこそ学んだことでもあると思ってます。以降、新しいトレーニングには挑戦し続けていますが、3ヶ月行って自分の中で良い変化を感じられなければ一度やめるようにしています。
またいつかそのトレーニングが活きる時が来ます。実際3年続けたトレーニングの中で自分に合っていると感じられるものについては、今でも自分の引き出しに入れてあります。
理屈をこねて正当化させることは僕の悪い癖です。自分に素直に、「今」の自分を大切にしていきたいと思っています。
今日の単語 voyage 航海、渡航
synonyms
journey, trip, tour, excursion, expedition
Some of the people look tired on this voyage.
何人かはこの渡航で疲れているように見える。
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